H-IIA F9 / MTSAT-2打ち上げを観に行った 第3回 (2/21)

■宇宙センターに向かう

今朝のM-Vロケット打ち上げは雨が強かったらしく22日に延期になっていたので二度寝。 10時頃のバスに乗って種子島宇宙センターに行ってきました。 朝方は相変わらずドンヨリした空だったのが昼間にはゴキゲンな晴天に。 ナイスだ! 18日午後もこうだったら最高だったんですが!!
種子島交通バスで野間から岩崎ホテル前まで40分強ほどかかり片道930円。 途中の山道が所々工事中で険しい道のり。 運転手さんが宇宙センターに入る曲がり角で降ろしてくれました。 そこから舗装された山道を15分ほど登ると宇宙科学技術館が見えてきました。



実物大Nロケットレプリカでけえ。 ちょうど技術館前から午前の見学ツアーが3・4人で出発するところでしたが、自分は午後に予約を入れていました。 これが本当に運が良かった。 詳しくは後述。

技術館の裏手には、プレス専用の打ち上げ観戦席である竹崎展望台。

ふと見渡すと目に入ってくるのがH-IIレプリカ。 でけえ


さて技術館内には衛星やエンジンの実物大レプリカが展示されてありこれはよいものですね。 先月打ち上げられたALOS=「だいち」の模型もありましたが館内塗装補修中だとかで所々ビニールが被せてあり残念。


静止軌道は混み合っております。



日本初の静止衛星・きく2号。



だいちデカイ。



LE-7やLE-5Aエンジン。 良い。



プラネテス



ロケット打上げシアター。 大画面と大音響サラウンドが相まって迫力があります。 3回リピートしてしまった



展望室のようなPCルームがあり、JAXAのサイトや動画を交えた解説が見られます。 ブラウザがネスケ



はやぶさ君の冒険日誌ゲッツ


歩き回っていると、軌道変更→ランデブー→ドッキングという見た目レトロなゲームがあった。 30分ほどハマる。 写真撮り忘れる。



売店。 宇宙食やアクセサリ、ポスター、プラモ、関連書籍などが置いてあります。 プロジェクトXのLE-7エンジン海底大捜索の回コミック版が陳列されていたため購入。 読んでいるうちにこの本の著者が横田めぐみさんの漫画を描いた人だと気付く。 要チェック。

■施設見学ツアー(無料)に参加する

さて、そうこうしているうちに昼の1時を回っていたので見学ツアーの集合を待ちつつ技術館前でたむろしていると放送で呼び出される。 中に戻る。 今回参加したのは自分とおばさんの2人だけだったようです。 打ち上げ見学で隣り合わせになったおじさんが参加したという17日の見学ツアーは30人くらいいたそうですが、やっぱ打ち上げ3日後ともなると皆帰っちゃったようです。 そんなわけでJAXAのきれいなお姉さんに連れられて小型バスに乗り込む。


JAXAメット



種子島宇宙センターの生い立ちなどを丁寧に解説して頂きつつ大崎射場に向かう。 素晴らしい天気もあってか海が真っ青。 泳ぎてえー(今日の最高気温は19度)

■吉信・大型ロケット発射場(第1/第2射点)

3日前に打ち上げが行なわれたばかりの第1射点に到着。


おおお、ここがつい3日前に9号機が唸りを上げて発射された場所だよ…! 振り返ると高さ80mの組立棟デケェェェー! 聞いた話では、どうやら打ち上げ準備が開始された去年末から今日の午前まで大型射場内には立ち入り出来ず、今日の午後の部から入れるようになったらしい。 月曜は定休日だったのですが19日は雨で鬱、午前はネムイというどうしようもない理由でたまたま今回を選んだというのに何という幸運! 実はまだ発射台が整備中だとかでこれ以上近寄れなかったのですが、打ちたてホヤホヤのススまみれ発射台をバックに写真を撮って頂きました。



大崎第一事務所。 この中には8号機失敗後、事故原因究明のために打ち上げられることの無かったH-II7号機・実機が保管されています。

うおおおイカスー! この巨体が数分で宇宙に届くのか! ハチマキのごとく触ってビリッとしたかったのですが触ってはダメということで諦める。 かわりに断熱材のサンプルを触らせていただきました。 発泡スチロールっぽい感じで、表面はモコモコしています。 機体でいうとオレンジに見える部分が断熱材。



伝説のヘコみ

しかしこの機体、維持費などの問題で保管が難しくなってきているという話は以前から聞いていますが、現在もあまり進展は無いのだそうです。 カンパなら出したいところであります。 非常に勿体無い。



梅。



総合司令棟。 拍手と握手はここで起こっています。 意外に小さい部屋。 この下の壁には、かの「平常心」が掲げられているものと思われます。


こんな流れで、小1時間のツアーとなっております。 普段見られないものが間近で見られるというのは美味しいし、巨大構造物にハァハァできる人にもオススメ。 何より、つい数日前に目の前の発射台であのロケットが打ち上げられたのだと思うと感慨もひとしおであります。 これが無料ってんだからまた来たいな。


ツアー終了後、しばし徘徊する。

野球場らしい

しかし本当に美しい。 来てみるまでは「世界一美しいと言われる〜」は正直ヨイショかと思ってたのですが、真っ青な海に白い砂浜ですよ。 頷けます。



宇宙科学技術館の全景


終バスが17:00なため、名残を惜しみつつもぼちぼち帰途につく。

雨で泥が跳ねまくったと思われる。