H-IIAロケット11号機 極低温点検の結果について [JAXA]

宇宙航空研究開発機構は、平成18年11月9日に種子島宇宙センターにおいて、H-IIAロケット11号機(H-IIA・F11)の極低温点検(注)を実施し、取得したデータの状況を確認した結果、所定の目的が達成されたことを確認いたしました。
なお、極低温点検中に発生した不適合については、今後原因究明及び適切な対処を実施いたします。

何らかの不具合が見つかった模様です。 多分、204型に対応する増強設備に関連したものかと思いますが、感触としては1ヶ月あれば充分吸収できる範囲でしょうか。

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└(H2A ロケット打ち上げレポート

こちらでは結構詳しく述べられていますが、やはり204に対応した振動関係設備などで不適合が起きたようです。 過去にも同様の経験があり、今後の作業で解決できるという事だそうです。 ちなみに機体は作業が押したためか今現在も射点にあります。 収納は明日かな?

■関連:H2Aロケット:11号機、打ち上げ控え不具合 [毎日]

宇宙航空研究開発機構JAXA)は9日、12月16日に打ち上げるH2Aロケット11号機の点検中に、注水圧力の低下など3カ所の不具合が見つかったと発表した。今のところ打ち上げ日程に影響はないとしている。

11号機は、国内の人工衛星では過去最大の衛星「きく8号」(5.8トン)を打ち上げる。固体ロケットブースターを4本に増やし、打ち上げ能力を向上させた。大型化に伴う打ち上げ時の振動を減らす設備を設置したが、この設備で注水圧力の低下が起きたという。今後、原因を究明し対策をとる方針。

やはり大型化に伴った振動対策関連設備で、「注水圧力の低下など」らしい。 まあ、これで万全の対策が取れることでしょう。 しかし作業員の人達はぶっ続けですね…

■関連:H2Aに3件の異常、数日がかりで原因調査へ [読売]

燃料タンクと1段エンジン部分に異常な温度が確認されたほか、エンジン点火時の音響低減のために排煙に向けて水を噴射する装置の機能低下、1段エンジンの噴射口の向きを変える駆動装置の異常が認められた。同機構では、数日かけて原因を調査するが、打ち上げ日程に影響しないと見ている。

記事によるとどうやら3つの不具合のうち2つは、遮音のための噴水装置と、メインエンジンを首振りさせるアクチュエーターの問題だったようです。 これらは比較的短時間に対処出来るかもしれません。
あとどうやら、機体は組立棟に格納されたようですね。 お疲れ様です。