中国、初の実用放送通信衛星「Sinosat-2」の運用を断念・打ち上げ10日で電波が途絶 [Technobahn]

中国全土へのデジタルテレビ放送を行う目的で先月末に打ち上げられた中国初の実用放送衛星「Sinosat-2」に問題が発生し、衛星の運用が断念されたことが香港の英字新聞「サウス・チャイナ・モーニング・ポストの報道で明らかとなった。

同紙によるとSinosat-2の打ち上げは成功、目標とされた軌道にも問題なく投入することができたが、軌道投入後しばらくして太陽電池パネルに問題が発生し、衛星本体への給電が完全にストップ。以降、Sinosat-2からは一切の電波が送信されていない状態が続いており、衛星の運用を担当しているシノサテライト社はこの衛星の運用を断念したもようだ。

中国の宇宙開発については打ち上げ情報くらいしか目にしませんが、珍しく記事になっています。 太陽電池パネルの不具合といえば日本でも「みどりI / 同II」がありますが、それでもトラブルが起こるまで1年弱は運用されていました(ちなみに「だいち」はこれらの後継機にあたる)。 打ち上げ直後に機能喪失、10日で運用を断念というのはそれらのように「消耗」していったというのとは性格が違いますね。 動作上の問題でしょうか?
しかし混雑している静止軌道で死んでしまうとその軌道が使えなくなってしまいますね。 軌道がずれていくのを待つしかないのでしょうか。