H-IIA11号機・「きく8号」打ち上げ関連

商業打ち上げの鍵になるか H-IIA204とETS-VIII衛星バス [日経]

松浦さんの記事が出てた。

商業衛星の世界では、圧倒的なシェアを持つ欧州のアリアンスペース社が21世紀に入ってから、大型の「アリアン5」ロケットの本格運用を開始した。その結果、商業通信・放送衛星は、より大きくなりつつあり、静止トランスファー軌道での重量が6t程度の衛星も出現している。

つまり、H-IIA204は、商業衛星打ち上げ市場に三菱重工業が食い込むための重要な武器となる可能性が高い。

かつて1990年代前半の商業打ち上げ全盛の時期、「高価格で国際競争力がない」と言われた日本のロケットだが、その後市場の縮小という状況の変化で、そのポジションはそう悪いものではなくなっている。アメリカの「デルタ」「アトラス」は、商業打ち上げから事実上撤退し、官需主体で運用されている。安価を武器にしたロシア製ロケットは、最近、大陸間弾道ミサイルICBM)を転用した 「ロコット」「ドニエプル」の失敗が続いている。

204型を得たことで三菱重工業は、市場の主要なニーズにほぼすべて対応可能になる。

この事情は、きく8号でも同様だ。電源や姿勢制御系など衛星の基本構造体を衛星バスと呼ぶ。きく8号を製造した三菱電機は、きく8号に合わせて、商業衛星にも使える汎用の衛星バス「DS2000」を開発した。きく8号の開発により、商用衛星に使用できる、国際的に見ても最大級、かつ一線級の性能を持つ汎用衛星バスが完成したわけだ。

衛星バスができていれば、カスタマーが希望するミッション機器を組み込むことによって、低コストで短期間にカスタマーの希望に添った衛星を開発することが可能になる。

付け加えると、「きく8号」に搭載されている大型展開アンテナは傘を何本も繋いだようなモジュール構造で、拡張も容易で広く応用が利きそうですね。 11号機のミッションは多くの意味で日本の宇宙開発を一歩前進させる可能性を秘めていると言えそうです。

サンタのそりには早すぎる?ESOのカメラが上空にとらえたもの [AstroArts]

12月18日早朝4時、ESO・パラナル天文台の研究者は、同天文台の全天カメラMASCOTにとらえられた物体を見て驚いた。それは、約45分にわたって明るい線を描いた後、たなびく雲のような姿に変わってしまったからだ。

さてその正体は… ってか、やっぱり夜側だと凄く高いところまで追跡できるんですねー。 急速に高度を上げているところを見ると、第2回燃焼時でしょうか。

H-IIAキーホルダーを204型に改造

2月に買ったものを利用し増設。 212型案は却下されました。