きく8号/技術開発こそ生き残る道 [神戸新聞]

H2Aは、メーンエンジンに加え、衛星の重さなどによって大型、小型の補助ロケットを複数本取り付ける。大型補助ロケットを四本、フルに装備したのは初めてだ。

補助ブースターの切り離し失敗など、一時の初歩的な技術ミスが解消され、打ち上げ精度が高まったことは心強い。

うーん、ブースター切り離しが初歩と言えばそうですが、あの事故は切り離し機構そのものに問題があったのではなく、ブースターのノズル部が損耗して穴が開きそこから横に漏れ出したガスが切り離しのための配線を焼き切ったのが原因という複合的なものでしたので、それを「初歩的な技術ミス」というのは語弊がある気がします。 まあ重箱の隅をつつくのはそのへんで置いといて、

国産ロケットの好調が続いている。

宇宙航空研究開発機構は、九月の情報収集衛星、太陽観測衛星に続き、技術試験衛星「きく8号」の打ち上げに成功した。主力のH2Aロケットは、今年予定の四回にすべて成功し、失敗続きで漂ったひところの暗雲を完全に払いのけた形だ。

とりわけ今回は、ロケットのパワー、衛星の重量ともに最大級だった。衛星の大型化は世界的傾向といわれる。日本が国際市場で存在感を高めていくためにも、成功は大きな意味を持つといっていいだろう。

衛星の費用と信頼性を両立させるのは困難な課題だが、世界で勝ち残るための条件だ。技術開発がますます重要になる。

と、それなりにイメージを回復してきたのはやはり良い傾向に思えます。 継続は力ですね。