三菱重工がH2Aコスト1割減 国から事業継承で [中日]

種子島宇宙センター(鹿児島県)では従来、打ち上げ2週間前に「最終リハーサル」と位置づける準備作業を実施してきた。

本番さながらで、ロケットの機体を組立棟から発射台に移動し、超低温の液体酸素と液体水素を燃料タンクに充てん、エンジン点火直前まで行ってきた。

しかし、いったん注入した燃料を抜き取り、本番で再び注入するという一連の作業だけでも3億−4億円の費用がかかるため、見直しを求める意見が強かった。

H2Aが既に11機(うち1機は失敗)の打ち上げ実績を重ね、三菱重工は「性能は安定してきた」と判断。

さらに一次下請けだけで350社に上る部品メーカーなどと協力して品質チェックを強化し、リハーサルなしの“一発勝負”の打ち上げ体制を築く。

また、飛島工場(愛知県飛島村)で製造した機体を宇宙センターに搬入してから打ち上げまでの日数も、従来の1カ月半から1カ月程度と約2週間短縮する方針だ。

確かに、H-IIA11号機でラインナップが完成したこともありますし、射点との適合性では問題無いでしょうね。 センサー関係のエラーもすぐに対応できているようですし。 他国のロケットにおける極低温点検の施行はどんな具合なんでしょう?