「無理」から2年 「満足」塗料 ――匠たちの群像(5) [読売]

└(id:black_knight)

発射台にはロケットの3000度近い排気ガスと衝撃がかかる。台座の鉄が1回の発射で劣化してしまわないよう、ロケットが飛び去るまでの数十秒間だけ塗料が耐える役割を果たす。塗料といっても厚みは3センチもあり、まるでコンクリートの塊だ。

耐熱機能を持たせるには熱に強い材料を配合する。鉄に塗る場合は通常の用途なら600度まで耐えられれば十分だが、発射台用は別格だ。今は社を退職している先輩技術者らが当時、米国で使われていた塗料を入手し、見よう見まねで作り、80年に初納入した。

あれ厚さ3cmもあるんですか! 分厚いな。 まあ3000度といえば太陽表面温度の半分、大気圏に再突入する機体底面の空力加熱による温度も軽く上回りますから相当なものですよね。
そういえば11号機の打ち上げでは移動発射台だけでなく後ろの射点塔も盛大に黒焦げでしたが、さすがにあれは塗り直しでしょうか。 最近錆が酷かったですしいい機会かもしれませんw

H-IIA8号機打ち上げ後 H-IIA11号機打ち上げ後
<画像:JAXA>