H-IIAロケット信頼性向上に関するこれまでの取り組みと今後について [JAXA]

H-IIA三菱重工に移管されるにあたって、既知の技術的課題とそれらへの対応状況が詳しくまとめられています。 気になる情報としては、9号機において2段目の震動がやや大きかった事、11号機ではワイヤハーネス(回線ケーブル)が一時的にショートした事など。 振動問題は以前から対策が進められていて、年度明けにも改良されたLE-5Bエンジンのテストが行われるそうです。 11号機でワイヤハーネスが機体との接触で被覆が損傷したという話ですが、これも見直しが行われたようです。
あとは、誘導装置の部品枯渇などがあるみたいですが、こちらも代替品と併せて開発を行なうとしていますね。

JAXA's 13号 [JAXA]

今号ではH-IIBが少し特集されてます。 H-IIBでは1段目コア機体の直径が5.2mで、欧州のアリアン5が5.4m、アメリカのデルタ4が5mでありこれらのちょうど中間になっているという話。 また、2段目はH-IIAのままですが、こちらも1段目同様強化すればこりゃ相当パワフルになりそうという話も頷けます。 更に1段目はLE-7Aを2基に増設(クラスタ化)しますが、07年度以降にこのクラスタ燃焼試験を行なうそうです。 H-IIBでもやはりロングノズルで行くのでしょうか? 点火時の横振動がどの程度抑制されているのかも気になりますが、このエンジンの燃焼試験ではそれとは別にキャビテーション振動対策が施された液体酸素ターボポンプが使用されるようです。