『宇宙年鑑2007』を読んだ

アストロアーツから刊行されている宇宙開発ムック。 1年間のハイライトから将来計画までが特集されています。 2006年版は「はやぶさ」が特集されましたが、2007年版は日本の月探査機「セレーネ」と各国の月探査計画がまとめられています。 また、コロリョフに焦点を当てたロシア宇宙開発特集も見どころでした。
密かに熱かったのがコストを問題視され昨年運用終了したM-Vロケット特集で、これまでM-Vにより打ち上げられた科学衛星が網羅されています。 かつてM-V開発に携わり次期固体ロケット「E(イプシロン)」を手掛けることになった森田教授のインタビューでは、運用終了の無念さをにじませながらも素直にM-Vの運用上の問題点を認めつつ、さらに次期固体の展望というか野望を大いに語っておられます。 このお方マジです。 期待しています。
あと相変わらず後半の資料編が便利過ぎ。 各国のロケットや衛星などが種目別に一覧化されています。 なんかアトラス5の写真がデルタ4になっちゃってるようですがw