三菱重工、欧州のアリアンスペース社と商業衛星の打上げ輸送サービスで協業 [日経プレス]

三菱重工業は、欧州のアリアンスペース社(Arianespace S.A.)と共同で、商業衛星の打上げ輸送サービスを提案していくことで合意した。これまでの“バックアップ打上げ”サービスでの協業をさらに発展させたもので、両社は今後、顧客に対し、当社の衛星打上げロケットH−IIAもしくはアリアンスペース社のAriane5のうち、いずれかのロケットにより打上げを行うサービスを共同で提案していく。これにより、顧客である衛星ユーザーが希望するタイミングでの衛星打上げ輸送へ柔軟に対応する。

商業衛星打上げ輸送分野の協力として、当社は2003年にすでにアリアンスペース社およびボーイング・ローンチ・サービス社と、衛星打上げを互いにバックアップすることを目的とした国際的な“ローンチ・サービス・アライアンス”を結んでいる。メンバー各社が保有するロケットが何らかの理由で顧客の衛星を打上げることが困難となった場合、予め決められた他のメンバー社が代替打上げを提供するものだが、今回の合意は、さらに一歩踏み込む内容で、両社の協力関係を一層強化する。

要は、これまでのバックアップ協定を商業的にも推し進めようという話でしょうか。 三菱としてもアリアンが培ってきた長年のノウハウを学び取る機会と捉えているのかな。 衛星あたりの打ち上げ費用としては静止軌道に3機同時打ち上げしてしまうアリアンとじゃとても競えませんしね。 射場整備などの費用分担が上手く運べばあるいは、とは思いますが…