プロジェクトマネージャーから HTV(宇宙ステーション補給機) [JAXA]

なんか色んなプロジェクトのコンテンツにプロマネの人の紹介文が追加されていますね。

ISSへの補給手段は、HTV以外に、スペースシャトルやロシアのプログレスと欧州のATV(Automated Transfer Vehicle)がありますが、HTVとスペースシャトルにはISSの船内用物資(日用品や屋内実験装置)も船外用物資(ISS交換部品や曝露実験装置)も輸送できると言う特徴があります。
平成22年にはスペースシャトルが退役する計画ですので、それ以降、船外用物資や大型の実験用ラックはHTVでしか輸送できなくなるため、HTVへの期待が世界的に非常に高まっています。また、スペースシャトル退役後は、物資(実験で得られた試料等)を地上に持ち帰れるのはロシアのソユーズのみとなり、ISSの運用性が悪くなるため、回収装置の検討も始めています。

HTVは有人安全に関する要求を満足するように設計されており、今後の有人宇宙輸送機の基本になる機能を備えています。HTVで培った輸送技術は、今後計画される有人月飛行や惑星間飛行に応用されることになり、我が国のみならず世界的な将来有人宇宙活動を支えていくことになります。

HTVの輸送能力はシャトル後に貴重になりますね。 回収機構の開発はもちろん、月面開発も視野に入れているみたいで、宇宙開発委員会の議事録を見ると、『現在は月までの往復ということを一つの目標に考えている』のだそうです。 もっとも、LNG推進の開発込みたいに読めますが… とりあえずは有人輸送機への発展に期待しています。