H2Aロケット:13号機からの打ち上げ業務、民間移管 JAXAが最終的判断 [毎日]

だが、国の衛星計画は今年度が2基、来年度は1基にとどまる。三菱重工は「官需」の少ない来年度の打ち上げで、放送・通信衛星など商業衛星の受注を目指し、営業活動を展開している。

4月には、大型ロケット「アリアン5」を打ち上げる欧州のアリアンスペース社との協力を強化した。顧客の打ち上げ希望時期にアリアンの打ち上げ時期が合わない場合に、H2Aでの打ち上げを提案するといった内容だ。アリアンロケットも開発は欧州宇宙機関が行い、打ち上げサービスは欧州の企業が共同出資したアリアンスペース社が担当している。

三菱重工は「受注のために市場価格に対応したコストダウンに努めている」と説明する。その一方、「大型衛星だと種子島に直接搬入できず、鹿児島を経由するためコストがかかる。打ち上げ期間も(漁業への影響から)制約されている」と弱点を分析している。

世界の商業衛星打ち上げは年間20〜25基程度。今後もそれほど伸びないと予測され、競争は激化しそうだ。

アリアンスペースと三菱重工がどんなふうに提携を行なうか気になってましたが、なるほど確かにアリアンは大型キャリアーなのでデュアル・あるいはトリプルロンチが基本ですから、複数の衛星をすり合わせるのもなかなか大変なのでそれをH-IIAに流すというわけですね。
あと種子島への搬入経路ですが、確かに新しい空港も人工衛星を積載した大型機が着陸できるほど滑走路が長くないと聞きますし。