かぐや(SELENE)の打上げ延期について [JAXA]

三菱重工業株式会社および宇宙航空研究開発機構は、H-IIAロケット13号機による月周回衛星「かぐや」(SELENE)の打上げを、平成19年8月16日に実施する予定としておりましたが、打上げを延期することとしましたのでお知らせいたします。

なお、新たな打上げ日については決定し次第お知らせいたします。

(理由)
他衛星(超高速インターネット衛星WINDS)の地上試験を進めている中で、コンデンサの極性が逆に取り付けられていることが発見された。
このため、「かぐや」(SELENE)において同様の問題がないか調査を行ったところ、子衛星に使用しているコンデンサの2個で同様の問題があることが判明したため、当該部品の交換を行うこととした。

うぎゃー! もう往復分の飛行機チケット取ってるのに! まあ搭乗日変更は数日前まで可能ですが。
しかし、SELENEの時は見つからずWINDSで発覚するとは… まあ、打ち上がってから故障して気付くより遙かに良かったですけど。

月探査機「かぐや」打ち上げ延期 部品取り付けミスで [朝日]

宇宙航空研究開発機構三菱重工業は20日、8月16日にH2Aロケット13号機で打ち上げ予定だった月探査機「かぐや」の打ち上げを延期すると発表した。探査機本体から分離する予定の子衛星に部品の取り付けミスが見つかったため。部品交換に1カ月ほどかかり、打ち上げは9月になりそうだという。
取り付けミスがあってもしばらく正常に動作するため、「かぐや」の試験期間中は見つからなかった。このまま打ち上げられていた場合、月の重力場測定ができなくなった可能性が高いという。

関連:月周回衛星「かぐや」打ち上げ延期…電子部品取り付けミス [読売]

月周回軌道への打ち上げという事で、大体ひと月のうち1週間程が打ち上げ可能期間に設定されていますので、8月中は厳しくなったようです。 となると、以前の発表にあった9月13日〜9月21日の間に再設定されることになりそうです。
この部品は逆に取り付けてしまっても最初はそこそこ動いてしまうので発見が難しいというものだそうですが、ならばそこは特に慎重に作業して欲しかった…いや、したのかもしれませんけども、でもホントWINDSの方でこの発見が無ければヤバかったですよ。 やっぱ標準化されていない一品ものだと手作業がぐっと増えてチェックが大変なのでしょうが、そこで見逃すと元も子もなくしてしまいますから… ちなみに、どっちの子衛星で取り付けミスがあったのでしょう。 両方でしょうか?