中国初の月周回衛星「嫦娥1号」軌道が確定 [人民網]

中国の人工衛星専門家は16日、中国初の月周回人工衛星嫦娥(じょうが)1号」が月に向かう軌道が確定したことを明らかにした。北京紙の「新京報」が伝えた。

月周回探査プロジェクトの孫沢洲・衛星システム副総設計師によると、嫦娥1号は打ち上げ後、10〜12日間で月に達するという。打ち上げられた衛星は、近地点200キロの楕円(だえん)軌道で地球を5〜7回周回する。同衛星の任務は月全体の探査で、地球には戻らない。衛星が観測軌道に入るまでには、9〜10回の軌道変更が行われる。

「長征3号甲」型ロケットの金志強・副総設計師は、ロケットは点火準備から発射、衛星分離までの20分間で50数回の重要な飛行動作や重要作業を経ると説明する。これらの作業は衛星発射の成功の鍵を握ることになる。

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嫦娥」のミッションプロファイルがようやく公開されたようです。 やはりダイレクトではなく地球周回軌道にしばらく待機したうえで月周回軌道に投入する模様。 ちなみに「かぐや」の場合は地球を遠地点高度23万kmの楕円軌道で2週してから月周回軌道に投入されるのが約16日後、観測軌道(高度100kmの極軌道)に投入されるのが約37日後。 以前、嫦娥の打ち上げにあたって「かぐや」打ち上げのデータを参考にすると報道されていましたが、随分と違うプロファイルを取るようですね。 一体どのへんを参考にするという話なんだろうか。

中国、月探査衛星打ち上げ延期か…観測船事故 [FujiSankei Business i]

一方、中国系香港紙・大公報(電子版)は13日、月探査衛星の打ち上げは、10月中に開かれる見込みの第17回共産党大会の後になるとの見方を伝えた。同情報センターは先に、党大会は10月18日に開幕する可能性があると報じている。

先日の事故の影響で、10月下旬以降に延期される可能性も出てきたそうです。 どの程度のロンチウインドウが確保できてるんでしょうか。