かぐや(SELENE)の科学 第1回:月周回衛星SELENE この夏いよいよ打上げへ [ISAS/JAXA]

なんか連載が始まりました。

SELENE衛星は、地球まわりの静止軌道から、地球を2回半周回するフェージング軌道を経て月周回軌道に投入される。打上げ約2週間後の月軌道投入までに、太陽捕捉・太陽電池パドル展開、ハイゲインアンテナ展開、スターセンサ確立により衛星の電源と通信・姿勢の確立を行う。この間に、軌道投入誤差修正など数回のミッドコースマヌーバ、バス機器の動作チェックのほか、「遠ざかる地球」の撮像なども計画している。

やはり月軌道に着く前から地球の撮影もするようです。 これはハイビジョンカメラで行なうのでしょうか?

SELENE計画は、当時の宇宙開発事業団と文部省宇宙科学研究所の共同ミッションとして開始された。そのため、評価選定や審査を双方で行うこともあったが、バス機器の開発担当は宇宙開発事業団、観測機器の開発は宇宙科学研究所が責任を持つという切り分けで開発がスタートした。SELENE衛星には、14種類の科学観測機器と、広報活動を目的としたハイビジョンカメラが搭載されている。科学観測機器は、1995年度に全国の大学・研究機関の月研究者が提案したものから、宇宙科学研究所の宇宙理学委員会での評価を経て選定した。ハイビジョンカメラは1999年に担当者を公募した後、これも宇宙理学委員会の評価を経て搭載が決定した。

バスがNASDA、観測機器がISASという切り分けだそうです。 これはまあ自然な流れのような気がしますね。

SELENE衛星に搭載される観測機器は、ハイビジョンカメラを含め、宇宙での使用がこれまでなかった世界最高のエネルギー分解能、空間分解能、高精度のものであり、世界最初の実験となるものも含め個々の観測機器データのみで高い科学成果が得られるであろう。しかし複数の観測機器データを統合すると、もっと大きな科学成果を生み出せる。

うーん、これは楽しみだ。