[宇宙開発][H2AF13] 月周回衛星「かぐや」関連

月周回衛星「かぐや(SELENE)」の月周回軌道変更マヌーバ(LOI2)実施について [JAXA]

4日早朝に月周回軌道に投入された「かぐや」ですが、今朝にもまた軌道変更が行われたようです。 徐々に高度を下げ、まず9日にリレー衛星分離が行われます。

かぐや2号、遠隔操作の探査車で月面掘削の構想も [読売]

月周回衛星「かぐや」の探査に続いて、2010年代に月面着陸する探査機「セレーネ2」について、宇宙航空研究開発機構が構想を明らかにした。

セレーネ2は総重量約1トンで、高さ約2メートルの着陸機と、ロボットアームを搭載した探査車、月を周回するリレー衛星からなる。

着陸後は、探査車が移動して、月面を掘削したり、表面の岩石を調べたりする予定。打ち上げは10年代前半、総開発費は「かぐや」の550億円を下回るようにする。

月面探査は、高度な遠隔操作技術が求められるが、宇宙機構では、「おりひめ」と「ひこぼし」の2衛星のドッキングに成功した技術試験衛星「きく7号」などで開発された操作技術を継承・発展させるとしている。

無人探査機で月面へ、2010年代中ごろにも打ち上げ・宇宙開発委 [日経]

月面に着陸し搭載車両で付近を詳しく調べる無人探査機が2010年代の中ごろにも打ち上げられる見通しとなった。日本初の本格的な月周回衛星「かぐや」以降の月探査計画を検討している宇宙開発委員会のワーキンググループが5日、報告書案に盛り込んだ。月の起源や進化を探る科学観測と、有人活動など将来の月利用に役立つデータの獲得を目指す。

計画によると、探査機は着陸機と月面走行車、電波中継用のリレー衛星で構成。月面の地質や放射線環境の調査のほか、有用資源の探索を実施する。調査の結果はかぐやの観測結果と併せて月の誕生を解明するのに役立てるほか、将来の有人活動計画の参考にする。着陸や月面移動など今後の宇宙探査を見据えた技術の確立も大きな目的。

探査は国際協力を前提に推進。取得データなどは海外にも提供する予定としている。

これは月探査ワーキンググループですかね。 もともとSELENEは最初から着陸を目指す計画でしたが、リスク分散のためにSELENE-AとSELENE-Bに分けられ、SELENE-Aは「かぐや」として現在ミッション中で、着陸ミッションはSELENE-Bとして研究された着陸機などの要素技術を利用してSELENE2を開発すると聞きますし、その着陸機についても小型実証機で事前ミッションを行うかどうかという話もあります。
今回の構想では軌道上に周回衛星を残して着陸機とローバーで探査を行うという構想らしいですが、「国際協力を前提」「かぐやの予算より安く」というキーワードがはやぶさ2のあの件を彷彿とさせてなんかちょっと微妙な不安さが…