休刊した「月刊少年ジャンプ」を超えた11月創刊『ジャンプSQ』の成功は本物か? [日経]

(via:everything is gone)

ジャンプSQのヒットには広告展開も貢献していると言えるでしょう。早くから「週刊少年ジャンプ」にカラー告知を掲載したり、3回連続のレポートマンガを連載するなど、すごい力の入れようでした。新創刊を告知する媒体としては、300万部近く発行される週刊少年ジャンプ(約284万部)本誌は、ものすごく力強いものです。

新創刊とはいえ、スポットでマンガ雑誌のテレビCMを打つのも異例。深夜の時間帯が中心でしたが、少年読者以外に向けた広告だったということですね。

さらに衝撃的だったのは、この夏のコミックマーケットコミケ)のカタログの裏表紙にジャンプSQ創刊の告知を出したことです。コミケではマンガ雑誌に連載されている作品のフォーマットを利用して新たに創作する作家も多い。一方、ジャンプを発行する集英社は作品の著作者を守る側という「対立の図式」がありました。集英社側からすれば、ある意味コミケを“黙認”してきた歴史がある。その媒体に広告を掲載したということは、読者を取り込む以外にも、新人作家の出身地としてコミケも積極的に視野に入れていることを宣言をしたようなものです。

本誌での告知から創刊1号の表紙まで和月氏の新作のシンプルなカットで押し通しましたよね。 挑戦的なことをやろうという意気込みは伝わってきます。 これをどう繋げていくかということになると、今のところは月ジャンからの引き継ぎ作品とインパクトのある読み切り、さらに大物作家の逐次参入で固定層を広げるという感じでしょうか。 2号は月曜発売でしたが、近所の本屋はもう売り切れてました。 とりあえず自分も確保済みです。