サターンロケットのJ-2エンジン、34年ぶりに火を噴く [Technobahn]

米国がアポロ計画を実現するために作った史上最大のロケット「サターンV」に使われていたJ-2エンジンが18日、サターンを使った最後の打ち上げとなる1973年11月以来、約34年ぶりに再現され、ロケットエンジンの噴射実験が実施された。

NASAでは現在、進めている第2の有人月旅行計画に用いるためにスペースシャトルに代わる次世代大型ロケット「アレスV」の開発を進めており、18日に噴射実験が行われたJ-2エンジンは、このアレスに用いられるために、実験が行われたものとなる

実験は、米ミシシッピー州にあるNASAのジョン・C・ステニス・スペース・センター(John C. Stennis Space Center)のA-1実験台で実施。J-2エンジンは550秒間に渡って様々な出力で噴射が試された。

NASAではこの四半世紀以上前のロケットエンジンを改良してJ-2Xエンジンを開発することを予定している。既に開発済みのロケットエンジンを使うことで、ロケットエンジンを新規開発するのに比べてアレスVロケット開発に伴うコストの大幅な削減が見込める見通しだ。

画像はジョン・C・ステニス・スペース・センターのA-1実験台に設置された実験用のJ-2エンジン。

おおスゲエー。 今回使われたJ2とはアポロ計画でサターンVの2段目に使用された推力約100トンの液体酸素/液体水素エンジン。 もう骨董品の部類ですがよく回せたものですね。 レプリカでも製造したんでしょうか? というかH-II系のメインエンジンLE-7系に匹敵する規模のエンジンを上段にクラスタリングで使用するというダイナミックさがもう…しかも30年以上前ってのが。 フォンブラウンはまさにロケット野郎の神ですね。