「宇チュー飛行士」誕生? ロケットにマウス乗船へ [神戸新聞]

日本で初めて、ネズミ(マウス)を宇宙ロケットに乗せて打ち上げる研究開発が、三菱重工業神戸造船所(神戸市兵庫区)で進んでいる。四年後に打ち上げ予定の国産ロケットに乗せ、高度八百キロメートルの宇宙空間を一時間半かけて一周した後、地球に帰還させる計画。実現に向け、子(ね)年の二〇〇八年は、打ち上げ時の振動や無重力状態での耐久性などの研究を進める。「宇チュー飛行士」実現がまた一歩近づく。(段 貴則)

研究に携わるのは神戸造船所の宇宙関連部門。二〇一二年を想定した飛行計画によると、ロケットの衛星格納部分のすき間に、マウスを収容するアルミ製カプセルを搭載する。鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げ、南米沖に着水、回収する。

カプセル内のマウスが入る空間には、絶えず新鮮な空気を供給。ほかにマウスの動きを撮影するカメラや、水とエサを自動的に与える装置も備える。

打ち上げ後、無重力状態でのマウスの脈拍などを測定。データは、日本独自の有人宇宙開発計画や新薬開発などに役立てる。

初実験が成功すれば、マウスを宇宙に二週間滞在させるプランもある。担当者は「マウスのデータを先端技術に役立てたい」と話している。

ちょっと具体的な記事が来た。 どうやら地球1周プランと2週間プランは延長線上にある計画だったようです。 有人計画の基礎研究にもなっているようなのでこれは期待。