北米航空宇宙防衛司令部、制御不能のスパイ衛星は北米大陸に落下の見通し [Technobahn]

北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)のルノー司令官は29日、米国防総省で行われた記者会見で制御不能に陥り、近く地球に落下すると報じられている米国の大型スパイ衛星に付いて触れて、制御不能に陥った衛星が「NROL-21/USA-193」である事実を認めた上で、NROL-21は2月末から3月にかけて北米大陸に墜落するとの見解を示した。

会見でルノー司令官はこの衛星は2006年末に打ち上げられたが、打ち上げ直後にコンピューターの機能障害により制御不能状態に陥ったこと、「衛星の本体は相当な大きさを持っており、大気圏に再突入した場合には完全に燃え尽きることなしに、衛星の一部は地表に落下する可能性がある」と述べて、米国政府としてもその危険性を認識していることを明らかにした。

ルノー司令官はまた、衛星は有害物質となるヒドラジンを燃料とするエンジンを搭載しているが、このエンジンはロケットブースターのような巨大なものではないとも述べたが、「この衛星が地表に落下することは非常に大問題であり、考えられる必要な対策を全て講じるつもりだ」と述べて衛星の落下は政府として重大事案と認識しているとの見解を示した。

どうやら巷で言われていたKHシリーズではなく、1年前に打ち上げられた「NROL-21/USA-193」という軍事衛星だったようです。 M.Kamadaさんの推測通りでしたね。 まあどっちにしろヒドラジン満載で降ってくるのは怖いですよねw