ロケットの「ゴミ」拾います 船舶事故防止へ 宇宙機構 [朝日]

ロケットが落とす「ゴミ」は確実に回収し続けます――。宇宙航空研究開発機構はロケットが飛行中に捨てる先端部の覆いの回収に、15日打ち上げ予定の国産大型ロケットH2A14号機でも挑む。船舶にぶつかり事故につながるのを防ぐためで、これまでの発見率は100%。「世界的にも珍しい取り組み」(宇宙機構)だという。

ロケット先端部に積まれる人工衛星などは「フェアリング」という覆いで保護される。H2Aの覆いはアルミ製で6種類(長さ12〜16メートル、直径約4メートル)。打ち上げ後、高度100キロほどに達した時点で外れて海に落ちるが、沈まずに、破片が海上を漂うこともある。

事故防止のため、01年のH2A初飛行時に「回収」の方針を決定。覆いに発信器をつけ、捜索・回収してきた。

日本はその昔(つっても8年前だけど)H-IIロケット8号機のLE-7エンジンを海底3000mから回収するという変態技を成功させたことがありましたが、これはそれ以降の話ですね。 日本のロケット打ち上げは漁業問題を常に伴っていますので、船舶への安全対策としては気を使うところでしょう。 重要な技術も含まれていますし、なるべく国内で回収したいというのもあるでしょうね。 先日UPされた宇宙開発委員会の議事録でも数回にわたりフェアリング回収ネタが議論されていました。

安全部会第7回(2007年6月4日) 第8回(2007年11月29日) 第9回(2007年12月3日)

また去年の6月頃には、その前年12月に打ち上げられたH-IIA11号機のフェアリングが潮に乗ってはるか黒島まで流れ着いたという珍事もありましたねw

H2Aロケット破片を回収 宇宙航空研究開発機構

この時は重要部品のみを回収してガワは現地の研究機関に譲渡したそうです。