H-IIAロケット14号機 による超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)の打上げ延期について [JAXA]

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三菱重工業株式会社および宇宙航空研究開発機構は、種子島宇宙センターから超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)/H-IIAロケット14号機 (H-IIA・F14)の打上げを平成20年2月15日に予定しておりましたが、昨夜、ロケット第2段姿勢制御用ガスジェットスラスタ装置への推進薬充填作業において、正常に充填ができない不適合が発生し、処置、対策には時間を要すると判断されることから、打上げを延期することといたしました。

なお、新たな打上げ日については決定次第お知らせいたします。

ぬああああ飛行機に宿にキャンセル入れまくりですよ。 しかもちょっと数日じゃ済まなそうな感じです。 まあ明日発表とかじゃなくて良かった、向こうに着いたとたん延期とかじゃもうどうしようもありませんしねえ… とりあえず2月28日まで打ち上げウインドウは開いているので現場はなんとか今月中を目指しているようですけど、それを逃すと漁業協定云々で夏まで待たなければならなくなります。 これはシビアだ。

「きずな」打ち上げ延期――原因は姿勢制御スラスタ、要交換か [RBB]

こちらの記事は解りやすいです。

今回の延期の原因となったトラブルだが、ロケット2段目のガスジェット推進薬充填作業中にタンク内の漏洩ということだ。具体的には、「きずな」を最終的に衛星軌道に乗せるため2段目ロケットの姿勢制御を行うガスジェットスラスタの推進薬(ヒドラジン)タンク内部のダイヤフラムというゴム製の部品に漏れが発見されたらしい(下図参照)。
図のように、タンク内は推進薬とそれを押し出すヘリウムガスをダイヤフラムによって分離されている。スラスタを噴射する場合は、タンクの片側からヘリウムガスを送り込む。このヘリウムガスの充填側にヒドラジンが確認されたため、タンク内の漏洩が判明した。ヒドラジンは毒性が高いため、打ち上げ直前まで充填作業を行われない。

リークが起きたのは2段目姿勢制御用スラスタの燃料タンクで、図ではエンジンの小脇に抱えられているちっこくて丸いやつです。 どうやらガス押し用の仕切り部分に損傷が起きていたようですが、このタンクの交換にどれくらいかかるかがキモですね。 一旦ヒドラジンを抜き取る必要もありますし。

打ち上げ再開は早くても来週以降となる見込みだが、日程など現時点では未定だ。しかし、新しい打ち上げスケジュールについては14日か15日には発表したいとしている。

とのことで、今週中には再設定の報告が上がってくるようです。

超高速インターネット衛星:「きずな」打ち上げ延期 [毎日]

同社はタンクを取り外して原因を調べるとともに、愛知県内の工場から代わりのタンクを取り寄せて交換する。「月内のできるだけ早い時期に打ち上げたい」としている。

こちらの記事によると、どうやら代替品のお取り寄せになるそうです。