水星探査機:JAXA、13年の打ち上げ目指す [毎日]

文部科学省宇宙開発委員会の推進部会は12日、宇宙航空研究開発機構JAXA)が欧州宇宙機関(ESA)と共同で実施する水星探査計画を承認した。JAXAは探査機の開発に着手し、2013年の打ち上げ、19年の水星到着を目指す。

探査機はイタリア人天体物理学者にちなみ「ベピ・コロンボ」と命名JAXAが開発する磁気圏探査機と、ESAが担当する表面探査機から成る。磁気圏探査機の開発費は約150億円。

水星は太陽系で最も内側を回る惑星。ナトリウムを主成分とした薄い大気や、地球とは異なるメカニズムで発生しているとみられる磁気圏を持つ。地球と水星には磁気圏があるのに火星と金星にはない理由など、探査は太陽系の形成や進化の理解に重要だという。

水星は温度や放射線レベルが高いため探査が難しく、70年代に米国の探査機が訪れただけだった。だが米国の探査機「メッセンジャー」が11年の到着を目指して航行中など、探査の動きが進んでいる。

ついに開発に着手するようです。 これも楽しみな計画。 ISAS/JAXAESAが組んで行う探査ミッションは他に「はやぶさMk-II」などがあり、今回の「ベピ・コロンボ」は水星周回軌道で2機に分離する構成になっていてそれぞれ分担して開発を行います。