JICAなど日本勢、インドネシア熱帯雨林保護を応援 [日経]

JICAは宇宙航空研究開発機構JAXA)の地球観測衛星「だいち」が撮影するインドネシアの森林写真を入手、違法伐採などの状況を解析し、6月にも同国政府への提供を開始する。だいちのデータを森林減少の防止に向け提供するのはブラジルに次いで2カ国目。雲を透過して写真が撮れるため、雨期を含め1年を通して情報をつかめるのが特徴だ。

「だいち」は環境監視にも精を出しています。 ブラジルのアマゾン熱帯林監視は昨年から進めてきた話ですが、東南アジアへも拡大するようです。 「きずな」のネットワークを利用しデータベースを提供するという案も耳にしますね。
あと先日の宇宙開発委員会の議事録に載ってましたが、東北地方での違法投棄監視が結構イイ線行っているようです↓

宇宙開発委員会(第1回)議事録・配付資料 [宇宙開発委員会]

【青江委員】

 産廃監視に関して、少なくとも2件は行政指導が実行され、かなり手前でくいとめられたということか。

【横山教授】

 そうである。

【青江委員】

 そういう実効が上がっている。まず即役に立つものとして、ほかの県にも広がっていかないのか。

【横山教授】

 今、岩手県およびJAXA(ジャクサ)と連携して、直接の主導官庁は環境省や国立環境研究所などに、いろいろ接触はしている。産廃の監視に関しては、例えば産廃Gメンと称して監視員が定期的に自分の管内を回っている人がいる。この人たちは地上から写真を撮ったりする。それから、今、各県はヘリコプターを持っていて、怪しいところは写真撮影に行く。しかしながら、ヘリコプターでも、衛星が見るように非常に広い範囲を真上から見るということはできない。そうすると、産廃を積んである場所の広さなどを計算できない。小さなショットはいっぱいあるのだけれども、監視員が見に行ったとしても、相手もさるもの、場所が、周りが尾根に囲まれてなかなか見にくいところであったり、遮へいする植生があったりしていてなかなか撮れない。
 岩手と青森の県境の630億円かけて修復するという不法投棄場所も、外から見たらほとんどわからない谷間のところにあった。そういうところも衛星画像で発見できたと思われる。今回の行政指導につながった例も“だいち”画像で核心の情報が得られたものである。岩手県としては、これは使えると判断して、2月には全県の監視員および行政の担当者も含めて80人ぐらい集まる研修会で、利用法の説明をおこなうことになっている。

実績を上げているのは素晴らしいですね。 これらを足掛かりに利用展開が進むことを願います。