広島からロケットタンク部品 [中国新聞]

三菱重工業広島製作所広島市西区)が、2009年度に打ち上げ予定の国内最大の新型ロケットH2Bの1号機に搭載するため製作していた燃料タンク用ドームが完成し、西区の観音工場で7日、搬出作業があった。8日未明に出荷。長崎県のメーカーで表面処理して同名古屋航空宇宙システム製作所(名古屋市)で組み立てられる。

宇宙ロケット部品の生産は広島製作所では初めて。ドームはアルミ合金製で直径約5.2メートル、高さ約1メートル。円筒形をした第1弾ロケット内の液体酸素用と液体水素用の2つのタンクの上部と底部に計4枚取り付けるうちの1枚で、出荷は2月に続いて2枚目。5月までに残る2枚も出荷する。

ドーム製作は、マイナス200度前後の液体燃料の超低温と、打ち上げ時の高圧に耐えるため、高強度と誤差1ミリ以内の精度が求められる難しい技術。広島製作所はかつて造船が主力だったが、製鉄用機械やタービンで培った技術力を生かし、最近は航空機関連などへシフトしており、宇宙分野への参入も目指している。

おおお、いよいよH-IIB用のパーツが出荷され始めたようです。 地上確認試験機体用かな? この一体成型タンクドームはH-IIAではドイツなどから輸入していましたが、H-IIB国産化。 そしてH-IIBは日本のISS輸送機「HTV」を打ち上げます。