次世代高機能小型衛星の基盤技術確立 [三菱電機]

先日報じられていた件についてリリースされてました。

◎主な開発成果

1.先進システムコントローラ

 従来、複数の機器で実施していた姿勢制御やデータ通信処理等を 最新技術の活用により1台のコンポーネントに集約、統合化した「先進システムコントローラ」を開発しました。(質量は従来の1/3以下)
 最新の高性能なCPUやFPGAを最大限活用し、多数のICで処理していたロジックを1個のFPGAに統合するとともに、H/Wでおこなっていた処理をS/Wに置き換える等により小型軽量化を実現しました。また、自動車用電子機器などの民生技術を応用したCPUとインテリジェントI/Oプロセッサを組み合わせた先進的アーキテクチャの開発、機能ごとにモジュール化し階層的に配置したS/W構成の開発、国際的な標準インターフェースであるSpaceWireを含むオープンアーキテクチャの開発等により、ユーザ要求に応じたチューンナップが容易になりました。
 この開発によって、多様なミッションに対応した衛星を質量150kg〜400kg、従来に比べて、ミッションによってはコスト1/5以下、製作期間1/2以下で実現できるようになりました。

2.高機能構体

 複合材料からなる棒状の部材をグリッド状に組み合わせることで、熱膨張率が1ppm以下と熱変形が非常に小さいグリッド構造パネルを開発しました。これまでの衛星で用いてきたアルミハニカム構造の構体パネルに比べて熱変形が1/10以下に抑えられた結果、光学系のぼけを減少させ鮮明な画像を得る効果を発揮します。

アビオニクスが統合されコストパフォーマンスの向上・小型軽量化に成功し、衛星の構造体も非常に安定したものが開発されたみたいです。 これは期待。