水星探査で地球の起源と進化を解明 [JAXA]

2013年に打ち上げが計画されている日欧合同の水星探査機「ベピコロンボ」についてのインタビュー。

日本では2000年頃に、MMO探査機と似たような、水星の磁気圏を調べる探査機の計画が立てられました。しかし、打ち上げるには大きなロケットが必要であるなどの問題があり、途中で計画を中断しました。ただ、国際学会などでは、日本が水星探査を検討しているということを発表していました。その一方で、ちょうど同じ頃に、ヨーロッパも今の「ベピコロンボ」と似たような水星探査機を検討していたのです。彼らは当時から2機の周回衛星を考えていて、その内の一機は今のMMO探査機とよく似たものを検討していました。日本が同じような探査機を検討していると知り、一緒にやらないかと声をかけてくれました。日本は、過去の磁気圏観測衛星「あけぼの」や「GEOTAIL(ジオテイル)」の成果で、国際的にも信用を得ていましたので、その評価も大きかったと思います。また、惑星探査を本格的に始めたばかりの日本にとっても、海外の研究者と一緒に進めることでいろいろなノウハウを蓄積できますので、国際プロジェクトは大きなメリットがありました。

ESAから「やらないか」と声をかけられたそうです。 元々日本単独で磁気圏探査を計画していたんですねえ。 また、水星まで探査機を送り込むには土星まで送り込むのと同程度のエネルギーが必要なのだそうです。 太陽に近づく内惑星探査だと電気推進が有利ですが熱対策がより大変そうです。