鳥インフル:オオハクチョウの死骸から強毒型検出 北海道 [毎日]

北海道別海町野付半島オオハクチョウの死骸(しがい)から強毒型の鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)を検出したと、環境省が5日、発表した。同省釧路自然環境事務所が1日に実施した簡易検査でウイルスの陽性反応が出たため、北海道大に詳しい検査を依頼していた。

秋田県小坂町十和田湖でも先月、オオハクチョウの死骸から同型のウイルスが見つかっており、国内の野鳥からH5N1型のウイルスが見つかったのは04年、07年に続いて4件目となる。

環境省は北海道などと連携し、道内の渡り鳥の主要な飛来地と十和田湖周辺の監視を続けているが、鳥の大量死などは見つかっていない。同省は1〜4日まで、これらの地域でハクチョウやガン・カモ類のふん約1000検体を採取しており、今後、ウイルスの保有状況を調べる。

北大も、今回検出したウイルスの遺伝子をさらに解析し、十和田湖で検出されたウイルスと由来が同じかどうかなどを調べる。

H5N1型の鳥インフルエンザインドネシアなどで流行が続き、ヒトの感染・死亡例も出ている。韓国では4月に入って全土に流行が広がり、600万羽を超す鶏やアヒルが処分された。

環境省野生生物課は「鳥インフルエンザウイルスは、感染した鳥と濃密に接触するなど特殊な場合を除いて人には感染しない。死んだ野鳥に近寄らず、ふんに触れた場合は手洗いとうがいをすれば、過度に心配する必要はない」と冷静な対応を呼びかけている。

アジア各地で流行している鳥インフルエンザですが、北海道でもぽつぽつ出始めた模様。 徹底した対策をお願いしますよ…