不法投棄、宇宙に「目」あり 山多い岩手県、衛星で監視 [朝日]

観測衛星「だいち」による環境監視が定常運用され始めたようです。

岩手県は北海道に次いで面積が大きく、県土の4分の3を林野が占める。関東から持ち込まれるなどの産廃不法投棄が後を絶たず、過去5年間に約150カ所で確認された。青森県境では国内で最大規模の約87万立方メートルの産廃が不法投棄され、修復に10年かかると予想されている。

しかし、自動車での巡回や、ヘリコプターによる空からの監視では、不法投棄の全体状況をつかむのに限界があり、費用も多額になる。

岩手大の横山隆三・特任教授らは、2.5メートルの大きさのものを見分けられる「だいち」の画像に着目。不法投棄を見つけるため、県内の産廃処分場などの画像をデータベース化し、変化を確認できる仕組みをつくった。

「だいち」は46日ごとに同じ場所を通過し、雲がない時に地上を撮影する。この画像を県の担当者が分析。山肌を掘り起こすなどの不審な動きがあれば現地で確認し不法投棄の摘発につなげる。

岩手県だけで5年間150か所の不法投棄ってのも凄い。 航空機でしらみつぶしじゃ追い付かないのも確かに無理のない話ですねえ。