超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)広域電子走査アンテナによる622Mbps衛星データ通信に成功 [JAXA]

順調です。

宇宙航空研究開発機構JAXA)と情報通信研究機構NICT)は、5月12日に共同で実施した「きずな」初期機能確認作業において、「きずな」に搭載した広域電子走査アンテナ(Ka帯アクティブフェーズドアレイアンテナ)(*1)を使用したNICT鹿島宇宙技術センター大型地球局(アンテナ径約5m)と北海道釧路市の超高速小型地球局(車載型:アンテナ径約2.4m)との622Mbpsの高速データ通信に成功しました。これは広域電子走査アンテナを使用した通信の世界最高速度です。
特にKa帯アクティブフェーズドアレイアンテナは、日本国内のみならず地球上のほぼ3分の1の地域を通信範囲とし、アジア太平洋地域にブロードバンド環境の提供を可能にします。都市部との情報格差解消や離島での自然災害時の回線確保に向け、「きずな」に搭載された同アンテナを使い、電波の方向を自由に、かつ高速制御するための技術実証が期待されています。

先日は地域別に照準されているマルチビームアンテナを用い1.2Gbpsを叩き出しましたが、今回のはアクティブフェーズドアレイアンテナという任意の地域に振り分け可能なビームを用いての高速通信。 「きずな」から可視になっている範囲を広くカバーしています。