NASAの火星探査機「フェニックス」、採取した土壌から水分は発見できず [Technobahn]

TEGAを用いた実験は2回実施され、最初の実験では土壌を摂氏35度まで熱することで、土壌から生じる気体を分析。最初の実験で水分の観測を行うことが出来なかった観測チームは更に、2回目で土壌を摂氏175度まで再加熱することを実施。しかし、それでも発生する気体から水分を観測することはできなかった。

発表の中でTEGA観測グループのウィリアム・ボイントン(TEGA)博士は「採取した土壌から水分が含まれていることを観測することは終にできなかった」と述べ、火星の土壌から水の痕跡を探し出すという、「フェニックス」の最初の試みはあえなく失敗したとの見解を示した。

今回、最初に採取した土壌の中から水の痕跡を見つけることができなかったことに関して、研究グループでは、土壌を採取したのが5日、しかし、オーブンの中に土壌を落下させたのは12日と、採取から検査機器への投入まで7日間もの開きが生じたため、検査機器への投入まで土壌が火星の希薄な大気に晒されたことにより、土壌の中に含まれていた氷状の水分が気化してしまった可能性もあるのではないかともしており、改めて土壌の採取と検査を行う方針。

土の質のせいもあって初分析まで手こずりましたが、とりあえず最初の試みでは水分は検出されなかったそうです。 しかしまだミッションは始まったばかり、これからどんどん掘りまくりましょう!