気象衛星が消滅の危機、「ひまわり」後継機に予算集まらず [読売]

誰が政治しとるのか!

気象庁が6〜8年後に打ち上げを予定している気象衛星「ひまわり」後継機2基の調達の見通しが立たず、30年以上も日本の空を宇宙から見守ってきた気象衛星が消えてしまうかもしれない事態に直面している。

現行2基の予算の7割を分担した国土交通省航空局が計画から外れることになったため、管理運用を含め1基400億円とされる予算の確保が気象庁だけでは難しいためだ。

ひまわりを失えば、国内の天気予報の精度が落ちるだけでなく、観測網に空白が生じ、アジア・太平洋地域の台風や豪雨の監視に支障を来す恐れがある。

ひまわりは故障に備えて2基体制で、現行の6号と7号はともに2015年に寿命を迎える。衛星の製造は5年かかるため、8、9号の関連費用を来年度予算に盛り込む必要がある。

6、7号の時は、気象以外に航空管制機能を搭載することで旧運輸省航空局の予算を捻出(ねんしゅつ)した。だが、国交省は「次世代の管制通信方式が議論中」との理由で、後継機では航空管制機能の相乗りを見合わせた。同庁は民間との相乗りを模索したが、協力は得られなかった。

99年に5号の後継機打ち上げが失敗した際、米国の衛星の軌道を変えて日本の観測を2年間代行させたが、米国からは「次に似た状況になっても1年限り」とくぎを刺されたという。

ひまわりは海面水温などの地球温暖化にかかわる情報も集めている。同庁は「観測が滞れば国際社会に迷惑がかかる。打開策を見つけたい」としている。

気象庁気象衛星を買えるだけの予算が付かないって何の冗談かと。 気象予報が経済・産業・社会活動にとってどれほど重要かは言うまでもない事なのに一体この有様はどうしたことでしょうか? ひまわり6・7号でようやくバックアップ運用が出来るようになったのに、また1機だけの綱渡り運用に逆戻りなんて事になったら意味無いですよねホント。 定期メンテや何らかのトラブルの際にも観測を中断しないように2機体制は最低条件です。 しかも「ひまわり」は西太平洋を広くカバーしていて東南アジア各国にもデータ配信を行っているわけで、日本だけの問題じゃないんですよねコレ。 9年前のMTSAT-1打ち上げ失敗によって5年前に「ひまわり」不在が発生した時に気象衛星を緊急に貸してくれたアメリカだって今じゃそんなに余裕無いんですから、学習能力があるならちゃんと気象庁に予算割り振って下さい。 そもそもこんな重要なシステムの維持費はちゃんと最初から組み込んでおいて下さい。 ていうかむしろ逆にここんとこ毎年ずっと削減続きのようですが…もうね。

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