H2Bロケット燃焼試験終了 来春種子島に実機 [南日本新聞]

宇宙航空研究開発機構三菱重工業は11日、秋田県大館市三菱重工田代試験場で、H2Aロケットの能力向上型「H2B」の1段目エンジン燃焼試験を実施、55秒間燃焼し、予定通りのデータを取得したと発表した。秋田での試験は終了し、来年3月、種子島宇宙センター南種子町)で実機による燃焼試験を行う。
H2Bは、H2A1段目の液体燃料エンジンLE−7Aを2基束ねて使う。燃焼試験は、束ねた状態で正常に作動するか確認した。三菱重工の後藤智彦H2Bプロジェクトマネジャーは「種子島の試験に結びつく、納得できるデータが取得できた」と話した。
H2B宇宙機構三菱重工の共同開発。LE−7Aを2基束ねるため燃料タンクも大きくなり、第1段の胴体直径は4メートルから5.2メートルに太くなる。日本のロケットでメーンエンジンを複数使うのは初めて。
第2段はH2Aと同じ。大型補助ロケットを4本装着する。静止衛星打ち上げ能力は、H2Aの最大約6トンから約8トンになる。
H2Bは、国際宇宙ステーションに物資を運ぶ無人補給機「HTV」を打ち上げるのが主な目的。試験機となる1号機は、HTV試験機を搭載し2009年夏、種子島から打ち上げる予定。

どうやら昨日の燃焼試験で一連のBFTは終了、次は来年3月に種子島で実際に機体を据え付けて行われる燃焼試験(CFT・GTV)だそうです。 順調にデータが得られたようで、ここまでスケジュール通りみたいですね。 来年が楽しみです。