H-IIA15号機に相乗りする小型衛星いろいろ

香川大の夢 宇宙へ、人工衛星が完成 [読売]

香川大工学部の学生らによるプロジェクトチームが開発を進めていた超小型人工衛星「STARS(スターズ)」が完成し、4日、報道陣に公開された。2005年のチーム結成から3年越しに実現する宇宙への夢。筑波宇宙センター(茨城県つくば市)などで最終点検を受け、来年初めにも大型ロケット「H2A」で打ち上げられる予定で、学生を指導した能見公博准教授は「宇宙での実験を成功させ、地方の大学でも人工衛星が作れることを証明したい」と抱負を語る。

STARSは縦横約16センチ、高さ約40センチの直方体で、宇宙空間で親機(高さ約28センチ)と子機(同約12センチ)に分離する。2機はテザーと呼ばれる直径1ミリ以下の化学繊維の糸で結び、地上から親機を通じて子機を操作する。“親子”衛星の打ち上げは宇宙航空研究開発機構JAXA)の「きく7号」に次いで2例目という。

この日、記者会見した能見准教授は、東北大大学院在学中からテザーを使った人工衛星を思い描いていたと説明。宇宙では子機に搭載したカメラで親機を撮影する実験を行うといい、能見准教授は「宇宙ステーションの外壁の点検に使えるほか、アームを取り付ければ簡単な作業もできる」と述べた。

年明け宇宙へ出発 東北大・スプライト衛星完成 [河北新報]

東北大大学院理学研究科と工学研究科が共同で開発するスプライト観測衛星が2日までに完成した。開発チームが1年をかけて作り上げた。年明けにも宇宙航空研究開発機構H2Aロケットで打ち上げられる。

人工衛星は50センチ四方の立方体で重さは約50キロ。高性能カメラを搭載し、雷雲上空に現れる放電発光現象スプライトを宇宙から観測する。開発費用は1億円。

開発チームの工学研究科、吉田和哉教授(航空宇宙工学)は「これまで全力を尽くしてきた。ぜひ試験をパスして打ち上げに臨みたい」と意気込みを語った。

半分くらい出揃ってきました。 いずれも面白い実験を行う衛星ですね。