火星探査機「フェニックス」、近く運用停止の見通し [Technobahn]

NASAの火星探査機「フェニックス」の活動限界が近づいていることが16日までに明らかとなった。

「フェニックス」の当初のミッション期間は3ヶ月。9月以降は1ヶ月の延長ミッション期間に突入している。ただし、この延長ミッション期間も9月末で終了することとなっており、10月以降は観測機器を動かすだけの十分な電力を発電するだけのソーラーパワーを得ることはできなくなる見通しだ。

観測チームでは「フェニックス」運用限界が近づいてきたことを受けて、今週中にも8基準備された土壌分析用オーブンの内、使われていない残りの4つのオーブンに土壌を投入、オーブンを用いた土壌分析作業を完了させる予定。

観測チームによると「フェニックス」のメインプログラムには春が来てソーラーパネルからの給電が復活した場合に備えて「ラザロ・モード」という復活用プログラムが組み込まれていると説明。ただし、火星の北極の冬は非常に厳しく「フェニックス」の機器が冬を越して来年の春になってから復活できる可能性はないだろうとする見解を示している。

これでもし復活できたらまさにフェニックスですね。 今は最後の追い込み中だそうです。