中国、2020年までに合計22機の気象観測衛星を打ち上げへ [Technobahn]

中国の気象庁に相当する中国気象局(China Meteorological Administration)が2020年までに合計22機の気象観測衛星の打ち上げることで全アジア規模の衛星気象観測網の整備を行う予定であることが14日、中国国営の新華社通信の報道により明らかとなった。

2013年までには現行の「風雲2号(Fengyun-2)」に代わる米国のGOES、欧州のMETEOSAT相当の静止軌道・気象観測衛星「風雲4号(Fengyun-4)」の打ち上げを実施。最新鋭の技術を投入して開発が進められている「風雲4号」の画像データは東アジア各国にも提供が行われる見通しだ。

新華社通信によると、中国気象局が今後、投入予定の気象衛星は、風雲2型の静止軌道衛星が合計4機、風雲3型の太陽同期軌道の中高度・極軌道衛星が合計12機、風雲4型の次世代静止軌道衛星が6機となる見通し。

日本を始めとする東アジア各国では今のところ日本の気象観測衛星「ひまわり」の画像データが広く利用されているが、中国は最終的には複数の静止軌道・気象観測衛星を別々の経度に投入するものと見られており、経度などの条件によってはアジア諸国の間では「ひまわり」のものよりも「風雲」の映像が広く利用される可能性もでてきた。

2005年2月年に打ち上げが実施された「ひまわり6号」と2006年2月年に打ち上げが実施された「ひまわり7号」の現行衛星は2015年に衛星寿命を迎える予定。しかし、次期衛星の開発費用を巡っては当初、予算確保を巡って紛糾。気象庁ではなんとか2009年度予算で77億円の要求を行うことまでは漕ぎ着けていた。

日本がたった2機の予算獲得に四苦八苦していると思ったら、今度は中国が囲い込みですよ。 この残念すぎる差は一体どこから来るんでしょうかね。 まあ中国の場合は気象データは国家機密だとか言って規制したりしてるわけで、そう簡単に出し抜かれるような事もないと思いますけど。