「嫦娥2号」、2010年打ち上げ [sorae.jp]

中国広東省で開かれている「中国国際航空航天博覧会」にて、北京航天城の責任者は11月6日、「嫦娥1号」の2号機を2009年、「嫦娥2号」を2010年に打ち上げる計画があると述べた。これは新華社などが報じたもの。

中国側は2007年10月24日に月周回探査機「嫦娥1号」を打ち上げ、同国初の月面探査を成功させた。「嫦娥1号」2号機は「嫦娥1号」のバックアップ機で、これを改良して2009年に打ち上げるという。

一方、「嫦娥2号」は「嫦娥1号」とほぼ同等な機体で、同じように月を周回する探査機だが、より高解像度のCCDカメラや性能向上した3Dカメラを搭載し、「嫦娥1号」よりも低い軌道で詳細な観測を行う。特に中国は2012年に月面車と月面着陸船を打ち上げる計画があるため、その着陸地の選定に、「嫦娥2号」が撮影した写真が使用される見込み。

中国の月探査機計画(嫦娥計画)の戦略は「三歩走」、三歩というのは「繞」「落」「回」、つまり「周回する」「降りる」「持ち帰る」である。月周回探査機を2007年、月面着陸船を2015年までに打ち上げ、その後、月のサンプルリターン・ミッションを実現させるという。

中国は嫦娥1号の改良版を来年・再来年と相次いで打ち上げる方針のようです。 JAXAもそろそろSELENE2プロジェクト立ち上げないかなあ。