「かぐや」、月の裏側を年代測定 [AstroArts]

月の表側では、40億年近く前に形成された場所もあれば、15億年前よりも新しい地形も見つかっている。一方、探査機を飛ばさなければ観測できない裏側では、これまでのところ30億年以上前の地形ばかりが見つかっていた。

月の地形が形成された年代を調べるのによく使われるのが、クレーターを数える方法。例えば、同じ大きさの海があった場合、たくさんのクレーターがある方が新しいと言える。当然、小さなクレーターまで数えた方が精度良く推定できるが、ここで活躍したのが、最小で10mの解像度を誇る「かぐや」の地形カメラだ。

月の裏側には「モスクワの海」と呼ばれる直径277kmの海があり、これまでは30数億年前に形成されたと考えられていた。しかし、これまで調べるのが困難だった直径数百m程度のクレーターを数えると、一部の領域では25億年前と、比較的若い数字が算出された。

今回の結果は、「かぐや」の観測テーマでもある「月の起源と進化」を研究する上で重要なものとなりそうだ。

これはあれですか、クレーターを手作業で一つ一つチェックしていくあの超地道な作業で検証したんですかねやっぱり。 あっさり5億年も推定が変わってくるんだから、これからもどんどん新しいネタが出てきそうですね。