宇宙の水再生装置トラブル解消 太陽電池パネルも正常に [共同]

米航空宇宙局(NASA)は25日、国際宇宙ステーションに設置した直後にトラブルが発生した水再生装置が正常に動くようになったと発表した。不具合で1年以上回転しなくなっていた太陽電池パネルも船外活動で修理し、太陽の方向を追跡できるようになった。

NASAによると、水再生装置は尿を飲用水にするもので、ステーションの滞在員を6人体制にするのに不可欠だが、始動後に4回停止した。尿を蒸留するための遠心分離機に不具合が見つかり、修理に成功した。

太陽電池パネルは3つのうちの1つで回転装置に金属くずが詰まり、動かなくなっていたが、くずを除去するなどして稼働にこぎ着けた。今後数カ月かけて機能を確認する。

ステーションにドッキング中のスペースシャトルエンデバー」は水再生装置の修理のため滞在を1日延長。日本時間28日深夜にステーションから離脱、12月1日未明にフロリダ州ケネディ宇宙センターに帰還する。

調子が出なかった新設の水再生装置(尿→飲料水)は無事に正常動作するようになったそうです。 太陽電池パネルの修理もバッチリのようで、これはグッジョブでしたね。

日本の輸送機受け入れ準備着々、宇宙基地にアンテナなど設置 [読売]

スペースシャトルエンデバー」の飛行士が24日、結合中の国際宇宙ステーション(ISS)で船外活動を行い、来年後半に初飛行する日本の無人輸送機「HTV」の受け入れに必要な機器を取り付けた。

設置されたのは、ISSとHTVが互いの位置を知らせ合うためのGPSアンテナと、ISSの飛行士がHTVを目視するためのカメラ。HTVは、このアンテナを利用して、ISSの下方10メートルまで自動的に接近して停止する。そして、飛行士がカメラを見ながらロボットアームでHTVをつかみ、結合部へ運ぶ。この作業に必要なアームの補修も20日に完了し、HTVの到着に向けた準備が大きく前進した。

上の記事にもあるH-IIBロケットで打ち上げられる日本の物資輸送船HTVの受け入れ態勢も今回の船外活動で作業がかなり進んだようです。

あっ、宇宙ごみになったかばん 双眼鏡で目撃相次ぐ [朝日]

米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトルエンデバーの宇宙飛行士が船外活動中に紛失し、宇宙ごみとなった工具入りかばんが、相次いで目撃されている。太陽光を反射し、肉眼でなんとか見える6等星に近い明るさがあるという。米主要メディアが伝えた。

紛失したかばんは国際宇宙ステーション(ISS)に近い軌道を持つことがすでに計算されている。米やカナダのアマチュア天文ファンが双眼鏡などで見つけてインターネットで報告している。白っぽく、太陽光を反射しやすいらしい。AP通信によると、中には特殊な工具が入っており、総額10万ドル(約950万円)の価値があるという。

そしてご愛敬と言っては何ですがw、船外活動中に紐でちゃんと固定されていた無かったためお星様になってしまった工具箱の目撃例が各地で上がっている模様です。 これを無くした宇宙飛行士はかなり沈んでしまっていたようです。 どどんまい。 ちなみに地上から観測された工具箱の動画↓