シンガポールと台湾の次期商用通信衛星「ST-2」を受注 [三菱電機]

三菱電機株式会社(執行役社長:下村 節宏)は、シンガポールSingapore Telecommunications Limited(以下、SingTel)と台湾Chunghwa Telecom Company Limited(以下、Chunghwa)から、両社の共同調達による次期通信衛星「ST-2」※1を受注しましたのでお知らせします。
今回の受注により、日本のメーカーとしては初めて自社製の国産標準衛星バスで国際商用通信衛星市場に参入することになります。

当社は1969年の宇宙開発事業団※2(NASDA)発足以来、NASDAの推進する国内衛星開発プロジェクトの半数近くに主契約者として参画し、今日の日本の宇宙開発におけるリーディングメーカーとしての地位を築いてきました。また、320以上の海外衛星プロジェクトにも衛星部品の供給などで参画してきました。
「ST-2」の提案には、当社の国産標準衛星バス「DS2000」を用いました。「DS2000」は、NASDAの技術試験衛星?型「きく8号」をベースに開発したもので、「DS2000」を採用した衛星の運用実績(軌道上実績)として、国土交通省気象庁運輸多目的衛星新2号「ひまわり7号」と、スカパーJSAT株式会社の「スーパーバードC2号機」があります。信頼性を確保しつつコスト削減が可能で、SingTelとChunghwaから納期や契約形態を含めて総合的な評価を得て、受注に至りました。
今回の受注により、当社は「DS2000」で国際商用通信衛星市場に初めて参入することになります。

これはめでたい。 スーパーバードは初の商業受注でしたが、国際受注は今回が初になるそうです。

三菱電機が商用通信衛星で初の海外受注 [読売]

三菱電機は2日、シンガポールテレコムと中華電信(台湾)の海外通信2社から、両社が打ち上げる商用通信衛星の製造を受注したと発表した。

受注額は2億シンガポール・ドル(約130億円)。海外の商用衛星を日本のメーカーが単独で受注するのは初めて。

受注の決め手になったのは、三菱電機が、宇宙航空研究開発機構が2006年に打ち上げた技術試験衛星「きく8号」をもとに開発した衛星バス「DS2000」。衛星バスは、姿勢制御や電力供給などの基本機能をまとめたもので、衛星ごとに、目的の機能をそれに追加する。

S2000は、コストと信頼性に優れた国産の切り札で、すでに国土交通省気象庁運輸多目的衛星「ひまわり7号」、民間の通信衛星「スーパーバード7号」に使われた。河村官房長官は同日夕の記者会見で「宇宙産業の国際競争力が戦略的産業として強化される」と期待感を表明した。

受注額は日本円にして約130億円だそうです。 頑張ってますね。 今回の受注について官房長官もなんか言及していたそうですw