H2Aロケット打ち上げ費用、過去最低の85億円 [日刊工業新聞]

温室効果ガスの濃度を測定する人工衛星「いぶき」を搭載して21日に打ち上げられる国産基幹ロケット「H2A」の打ち上げ費用が、過去最低の85億円となったことが7日明らかになった。宇宙航空研究開発機構JAXA)によると、昨年春打ち上げた同型ロケットよりも約2割、24億円のコストダウンを図ったもので「信頼性を維持して点検サービスを簡素化したため」(前村孝志三菱重工業名古屋航空宇宙システム製作所技監・技師長)と説明している。
この日、都内で開いた「いぶき」の説明記者会見で、打ち上げ業務を担う三菱重工の前村技監・技師長はロケット市場の打ち上げ費用について「H2Aクラス(約4トン)は数年前まで70ミリオンドル(約70億円)だったが、最近は資材の高騰で安いとされたロシア製ロケット『プロトン』でも90ミリオンドルといわれている。

昨年春打ち上げたのっていうと14号機ですが、あれは2024型なので202型の15号機と比べるなら同じ構成だった10号機とかですね。 202型は毎回約95億円ですから、およそ10億円(9%)の削減になります。 ロシア製ロケットの価格高騰はありますが、日本も円高ですしねえ… ドル建てなら大丈夫でしょうけど。