三菱重工・飛島工場でH-IIBロケット試験機が公開 [ROBOT Watch]

いつもナイスレポをありがとうございます。 でかい写真もいっぱいです。 アクセス用のスペースから覗き込んだ双発エンジンのボリューム感が実にたまらん(;´Д`)ハァハァ

また推進薬のタンクも改良しており、前後のドーム部を国産化したほか、接合方式も従来の溶接から摩擦攪拌接合方式(FSW)へと変更された。ただこの新型タンクについては、今後H-IIAロケットにも適用されていく見込みだ。

H-IIB国産化したタンクのドームもH-IIAに適用。 やはりH-IIAから発展させるだけでなくフィードバックもしていくようなので、信頼性はより盤石ですね。

エンジン部分の土台は真円ではなくて楕円状になっている。この方が無駄がない

正面から45度回転させた位置に並んでいるLE-7Aをくるっと囲むような楕円状になったエンジンカバー。 首振り分の隙間は銀色のもふっとしたクッションで覆われています。 断熱材でしょうかね。 ちょっと目を引いたんで過去の写真を見てみたんですが、204型だった11号機ではSRB-A4基の熱からエンジンを保護するために従来より大きなエンジンカバーになっていて、断熱材は黒っぽいもの。 14号機の時は従来の小型のカバーで白っぽい布状の断熱材が伸びています。 13号機の写真はちょっと見当たりませんでした。 そして先日の15号機ではこのH-IIBとほぼ同じ外観になっています。 ここらへんも今後統一されていくんでしょうかね。

第1段と第2段は分離したまま、別々のコンテナに入れられて種子島宇宙センターへ輸送。現地で組み立てた後、3月下旬にも第1段実機型タンクステージ燃焼試験(CFT)を実施する予定だ。

実機による燃焼試験は3月下旬! 今年度中に来ましたね。

H-IIBロケットの開発費は、JAXA側が187億円、MHI側が75億円(MHI分は設備投資とのこと)で、合計262億円。試験機の製造コストはこれとは別に、147億円がかかっている。ただし製造コストについては、運用機(2号機以降)になれば下がる見込み。

開発費用のうちMHI負担分は設備投資らしい。

ちなみに、H-IIAロケットについては、すでにMHI側に打上げ業務が移管されていたが、H-IIBロケットは当面、JAXAが打上げの主体となる。これについて、JAXAの中村富久H-IIBプロジェクトマネージャは、「何機目になるか具体的に決まっているわけではないが、流れとしては、H-IIAロケットと同じように、MHIが打上げサービスを担うようになる」と言及。試験機の打上げについても、「主体はJAXAだが、MHIには主体的に作業をしてもらう。時代にあった仕事の分担をする」と述べた。

つまりH-IIBも将来的にはMHIへ移管される流れだと。

No.1312 :H-2B(H-IIB)コア機体報道公開 [宇宙作家クラブ ニュース掲示板]

宇宙作家クラブの方々も取材されてきたそうです。 いやほんとH-IIBの開発費は爆安ですよねえ。 技術の蓄積というのはこういうところで発揮されるんですね。 いずれ簡素化・低コスト化・能力向上・信頼性向上のLE-Xエンジンが投入されればより低コスト化に繋がるわけで、楽しみであります。

H-IIBロケット機体公開 [Imamuraの日記]

こちらにもレポされてます。