米科学誌「サイエンス」における「かぐや」特別編集号の発行について [JAXA]

きたあああああ! 「はやぶさ」「ひので」に続くScience誌特集の快挙ですね。 論文では、地層の成り立ちや重力異常のパターンやクレーターの分布などから地下構造の分析が大きく進んでいってる感じです。 さらにレーザー高度計(LALT)で永久影の内部も含めた超精密な地形図が出来上がっており、これも将来の探査計画に活用されるでしょうね。 また、この地形図は地形カメラによる連続的な地形観測データとも突き合わせてより精度の高いものが今後出てくるんじゃないかと思います。
これらは主に地形に関するデータを基にした論文で、まだ元素分布・鉱物分布や磁場観測などのネタがいっぱい控えていますので、これからも更に続々と出てくるんでしょうね。 今後「かぐや」は高度を下げたりなどのイベントもありますし、まだまだ活躍は続きます。

月全球の正確な地形と重力場が世界で初めて明らかに [国立天文台]

衛星の軌道予測から求めた落下時刻は日本時間の2月12日19時46分17秒で、位置は月の裏側の高地にあたる東経200.967度、北緯28.194度の地点です。奇しくも、月の裏側の高地は、「おきな」による重力計測による成果(重力地図の改訂)がもっとも大きかった地域です。落下地点は月の裏側なので、残念ながら地上から衝突の瞬間の観測はできません。

「おきな」の落下時刻も秒単位で出ています。 本当にお疲れ様でした。 「おうな」の方はまだ数年回り続けるだろうという話です。