CAMUI型ハイブリッドロケットを利用したエジェクタ飛行実験結果について [JAXA]
北海道大学と宇宙航空研究開発機構(JAXA)、エジェクタロケットの共同研究の一環として、平成21年3月16日に北海道広尾郡大樹町において、NPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)に委託し、エジェクタロケット小型研究用モデルの亜音速飛行実験を実施しました。
飛行実験は予定通りに行われました。2つの機体は回収され、1基については実験データが取得されていることを確認しました。もう一基についてはデータ確認作業を続けます。今後、取得した実験データを解析し、エジェクタ設計手法の向上を図ります。
成功したようです。 おめでとうございます。
■カムイロケット再び発射 [STV]
こちらで動画あり。
■道産ロケット、初の本格実用打ち上げ [読売]
札幌市のNPO法人「北海道宇宙科学技術創成センター」(HASTIC)は16日、北海道産小型ロケット「CAMUI」(カムイ)の打ち上げを大樹町で行った。次世代ロケット複合エンジンの性能を確かめる実験のため、宇宙航空研究開発機構と北海道大が打ち上げを依頼したもので、カムイにとっては初の本格的実用打ち上げとなる。
実験は、上昇中に吸い込んだ空気で効率的に燃料を燃やすエンジン技術開発の一環。今回は2機のロケットを打ち上げ、それぞれに空気の吸い込み口の形状を変えたエンジンを搭載、マッハ0・3の環境下での性能を調べた。ロケットは高度550メートルまで一気に上昇し、そのままパラシュートを開いて原野に落下した。
今回の実験結果は、将来的に宇宙輸送機への利用が期待されている。
宇宙機構の植田修一研究領域リーダーは、「無理な要求にも応えてくれたし、コストもリーズナブルなのがいい。機会があれば次も実験をお願いしたい」と話した。HASTICの伊藤献一理事長は、「小型ロケットでも使い道があるということを示せたと思う。北海道から新しい『ロケット文化』を築きたい」と自信を見せた。
今後はカムイの大型化も進め、近い将来は高度20キロ、マッハ2の飛行が可能な新型カムイを開発し、様々な依頼に応えていく構えだ。