ヨーロッパの2機の天文衛星、宇宙へ [AstroArts]

中央ヨーロッパ時間5月14日15時12分(日本時間同日22時12分)に、ESAの赤外線天文衛星「ハーシェル(Herschel)」と宇宙背景放射観測衛星「プランク(Planck)」を載せたアリアン5ECAロケットが、南米フランス領ギアナのクールー宇宙センターから打ち上げられた。

口径3.5mを誇る衛星ハーシェルの主鏡は、宇宙に打ち上げられた望遠鏡としてはこれまでで最大。遠赤外線とサブミリ波を観測する。観測対象は、星形成領域や銀河の中心、惑星系、そのほか、質量の小さな星や分子雲、ちりに覆われた銀河など、低温の天体である。

衛星プランクは、宇宙マイクロ背景放射(CMB)を従来よりはるかに高い感度と角分解能、広い波長域で観測する。CMBは、ビッグバンの約38万年後に(宇宙がある程度冷えて)光が初めて直進できるようになったときの放射で、全天でほぼ均一。そのわずかなゆらぎを調べることで、ビッグバン理論を検証したり、ダークマターダークエネルギーの量や性質を探ったりすることができる。

やたらとカリスマ性溢れる風貌のESAの天文衛星2機が打ち上げられたようです。 分かっちゃいますがなんでこんなにサイバーなデザインなんでしょうw 両方ともラグランジュ点にて観測を行なうそうです。 赤外線つながりでは、日本でもSPICAという大型の赤外線天文衛星の打ち上げが現在計画されています。