日の丸有人宇宙船 2020年に初フライト HTV改修で数百億円削減 [産経]

ちょ、ktkr

将来の月探査を視野に、宇宙航空研究開発機構JAXA)が開発を検討している日本独自の有人宇宙船の素案が10日、判明した。今年9月に初打ち上げが予定されている国際宇宙ステーション(ISS)への無人補給機「HTV」を“有人仕様”に改良して使用。最大4人の飛行士が地球周回軌道を飛行し、帰還用カプセルで地上に戻る構想だ。2020(平成32)年ごろの初飛行を目指す。

政府が6月に決定した「宇宙基本計画」では“日の丸有人宇宙船”の開発が検討課題とされ、約1年かけて結論を出すことになっている。JAXAの素案は、HTVの技術と打ち上げ機会を最大限に活用して開発を効率化し、巨額の費用に対する反発を抑える狙いもありそうだ。

宇宙船の大きさは直径約4メートル、全長約10メートルで大型バスに匹敵。地球周回軌道での飛行を想定し、宇宙空間では太陽電池パネルを展開する。数日から数週間にわたって実験や観測を行い、将来の有人月探査に向けた技術も検証する。

以前からISTSとかで構想案(pdf)としてひっそりとやってましたがいよいよ報道されましたか… 今年春の特別公開とかでもパネル出してましたしね。でも見出しの2030年って異様に遅いな!と思ったら平成30年と西暦2020年がごっちゃになってるんですかねw

追記:

紙面を確認したらやっぱ2020年だった。ついでに上の見出しも修正されたようです。

04年ごろから有人宇宙船を検討してきた開発チームは、日本実験棟「きぼう」建設に伴い、ISS参加国の協定で年1回、計7回のHTV打ち上げが義務づけられたことに着目。打ち上げを重ねるごとに機体を改良し、帰還カプセルや太陽電池パネルなどの開発につなげる構想を描いた。

HTVを活用するこの構想は、宇宙船をゼロから開発した場合に比べ、開発期間の短縮や数百億円規模のコスト減が見込めるという。

宇宙船を打ち上げるロケットは、HTV用の新大型ロケット「H2B」を土台に改良し、安全性を向上させる。ただし、飛行士の緊急脱出システム、生命維持装置などはHTVだけでは検証が難しく、別の機会が必要になる。帰還カプセルについては、まずISSから実験試料を回収できる無人カプセルを開発し、有人宇宙船構想につなげる計画だ。

どうやら打ち上げの度にHTVをグレードアップしていくようです。まあパネルや帰還カプセルなどの要素技術は当然持ってますし新規開発リスクは無い気がします。生命維持装置や脱出システムは流石に別ですが。H-IIBの安全性向上はH-X絡みでしょうか。しかしこれはワクテカせざるを得ない。