海自護衛艦衝突:コンテナ船、関門橋の真下で急旋回 [毎日]

海上自衛隊護衛艦「くらま」(5200トン)と韓国船籍のコンテナ船「カリナスター」(7401トン)が関門海峡で衝突した事故で、カリナスターは関門橋の真下付近で進行方向に向かって左(山口県下関市側)へ急旋回し、衝突時はくらまの航路にほぼ直角に交わる方向を向いていたことが、第7管区海上保安本部の調べで分かった。くらまと衝突していなければ、座礁したか下関側の岸壁にぶつかっていた可能性があった。7管はカリナスターに操縦ミスがあった可能性もあるとみて、捜査している。

これはもう殆ど塞いでしまったような状態ですよね。海流に乗っている護衛艦は逆進かけてもなかなか止まれませんし左カーブで右には逃げにくいですし、もう八方塞がりという感じに見えます。少なくとも今回護衛艦側は被害者ですね。
どうも海保の当局が「(追い抜くなら)左から追い抜け(と前の貨物船が言っている)」と「情報提供」したのがきっかけであるのは間違いなさそうですが、これはそうしろという指示ではないようなんですよね。

コンテナ船、追突避けようと急旋回…護衛艦事故 [読売]

貨物船は、海上保安庁関門海峡海上交通センターから無線で「コンテナ船が接近している」として右側へ寄るよう促された。貨物船はかじを切った際に減速し、コンテナ船が追突しそうになったという。

前を行く貨物船が減速し、コンテナ船がそれを避けようとして左に舵を切ったところ潮に流されてか左に出過ぎて護衛艦を防ぐ形になった感じでしょうか。なんか全てが裏目に出たような感じですが、きっかけとしては海保当局の情報提供、過失としてはコンテナ船の操船ミスというふうに見えます。

首相「日韓関係に配慮を」 護衛艦衝突事故、防衛相と会談 [日経]

鳩山由紀夫首相は28日、国会内で北沢俊美防衛相と会い、海上自衛隊護衛艦と韓国船籍のコンテナ船の衝突事故に関する報告を受けた。韓国籍船が海上保安庁の指示に従い航路を変更していたことを踏まえて首相は「日韓関係にいささかでも差し障りがあるようなことにならないようなことが大事だ」と慎重な対応を指示した。

いや、事実関係の解明が一番大事でしょう。それでもし差し障るようなことがあれば、それは多分別の問題では。