月のクレーターに氷 NASA、体当たり探査機で確認 [朝日]

米航空宇宙局(NASA)は13日、無人探査機LCROSS(エルクロス)による観測で「月の南極に近いクレーターに水の氷が存在することがわかった」と発表した。将来、月面基地を建設したりするときに有用な資源になる可能性がある。

LCROSSは10月9日、切り離した2段目ロケットを「カベウス」という名のクレーターに衝突させ、舞い上がった土砂など噴出物を分光計と呼ばれる装置で観測したところ、水の存在を示す特徴的な光が観測された。クレーターに存在する氷が衝突の熱で昇華してできた水蒸気と考えられる。

研究チームは、ロケットに水が付着していた可能性は排除されるとしているが、氷が存在する量については観測データのさらなる分析が必要としている。

月面の極域近くのクレーターの縁には、太陽の光がほとんど当たらないところがある。氷の核を持つ彗星(すいせい)が衝突してもたらした氷などが解けずに残っている可能性が指摘されており、有人探査に好都合なので発見が期待されていた。

NASA、月に水の存在を確認 宇宙基地建設の最有力候補に [産経]

月探査機LCROSS(エルクロス)を使って先月行われた月の南極付近への衝突実験の結果、少なくとも約90リットル相当の水分が飛散したと判定した。NASAでは引き続き詳しいデータ解析を続けるとしているが、水の埋蔵量は相当量に上るとされる。

月面衝突探査機「エルクロス」、月面から水を検出 [sorae.jp]

NASAによると、セントール・ロケットの衝突によって、上層がチリと蒸気、下層が重い物質から構成される2層のプルーム(噴出物)が生じ、エルクロスの分光計によって得られたデータを分析した結果、水が検出されたという。

「上層と下層の両方から水を示す証拠が見つかりました。水と他の物質の濃度や配分などについては、さらに分析が必要ですが、カベウス・クレーターに水が存在していると言っても良いと思います」

うおっマジか! どんな状態で存在したのか気になります。