HTVについて気になってた事をいくつかJAXAに質問したら返信が来た

何でそんなこと聞くんだ的な所まで丁寧に回答して下さいました。いやもう本当に有り難うございます。本分をそのまま載せていいのか分らないので箇条書きで内容を書きたいと思います。

90秒制限はフリードリフトを想定したもの?

  • その通り。時間の経過で徐々に移動しSSRMS(ロボットアーム)で把持可能な範囲を超えるため、制限時間を90秒と定めている。
  • 90秒で把持できなかった場合いったんSSRMSをHTVから遠ざけ、HTVを起動して元の場所に戻した後に再度フリードリフトさせる。

「1メートルずれてもやり直しとなる」という新聞記事の記述について。

  • ISS下方10mに設定された1m四方の立方体=バーシングボックス内でSSRMSによる把持が可能となるので、その範囲を示したものと思われる。
  • SSRMSの可動範囲はもっと広い。

「約30センチしかずれていなかった」という記述について。

  • 中心点からの数値と思われる。技術実証機の場合は想定通りの精度であったと言える。

最初に計画をNASAに提案した時点で既にランデブー→把持という方式だったのか、もしくは何らかの形で自動ドッキングまで行なうことも検討されていたのかについて。

  • 当初からSSRMSよる把持・結合方式を計画していた。
  • 計画の初期段階から大型物資の搭載とCBMへの結合を想定していた。
  • そのため、ロシアのドッキングポートを使用した自動ドッキングは検討されず現在の方式が採用された。