JAXAタウンミーティング 第40回:大分市 2009年10月17日開催報告 [JAXA]

<ロケットの打ち上げ射場について>
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小澤:現在、種子島の射場から打ち上げるとき、いろいろな制約があり、年間の半分くらいの期間しか打ち上げられません。もっと自由な打ち上げをするために別の射場を考えたらどうかという話がありますが、今の計画では、年間の半分の打ち上げ期間であっても、JAXAが考えているロケットの機数であれば、十分間に合うのではと思っています。もっと衛星を打ち上げる計画がたくさんでき、あるいは現在、衛星のロケットの打ち上げは、三菱重工がビジネスとしてやっていますが、外国からの受注活動がもっと活発になってくれば、現実味を帯びた問題として考えないといけないのではないかと思っています。
それから、内之浦の問題ですが、これは難しい問題で、確かにM-Vロケットの打ち上げ場があり、今も施設は残っています。M-Vロケットは、もう開発を終了してしまったのですが、これから小さな衛星が幾つか出てくると思います。特に科学衛星については、小型の科学衛星をたくさん作ろうという計画があり、そのために使う小型の新しい固体ロケットの開発を進めています。今、その射場をどうするかを検討しており、まだ決定はしていませんが、内之浦もその候補の1つになっていますし、種子島で打つかもしれません。その辺については、小型の新しい固体ロケットの検討の推移を見ながら決めていく話になるのではないかと思います。

まあ現状はそんなもんでしょうね。何にしてもH-IIAMHIに移管されたわけですし、ここからは営業の仕事が物を言ってくるでしょうね。今でもその気になれば2機同時進行も出来るわけですから。次期固体は…そろそろ開発が本格化するのでしょうか。

長谷川:(2)宇宙ステーションからリンゴ、ミカンを放出する場合は宇宙服を着て外に出ないといけません。宇宙ステーションは、地球の高さ400kmを飛んでいます。投げた方向にもよりますが、下の方に投げると、薄い空気が400kmのところにもあるため、徐々に下がっていき、1週間から10日して、大気圏に突入します。ただ、ミカン、リンゴとも水分が入っているので、外の真空にいくと、水が直ちに蒸発します。そうすると、残っているのは骨に相当する水に蒸発しないものだけが残ります。恐らくわずかなものだけが残り、ミカンは多分ほとんど水分なので小さくなって大気圏へ突入して燃えます。
間違って人間が宇宙服を着ないで外に出たらどうなるかというと直ちに蒸発します。体内にある水が全部蒸発するため骨だけになり、真っ黒になります。

そんな具体的なwww まあ要するに干からびてミイラだそうです。

<宇宙で筋力トレーニングをしないとどうなるか?>
長谷川:ミールという宇宙ステーションがあり、昔、およそ6か月、1年、ロシアの宇宙飛行士を長期滞在させた経験があります。当初は、運動を余り強制的にやっておらず、半年経って、ロシアのソユーズの宇宙船で帰ってきたら立てませんでした。膝と腰が弱くなっており、病院でリハビリを始めるしかなかったのです。今は大分変わりましたが、今でもソユーズで数年前に帰ってきたロシアの宇宙飛行士は自分で外に出られなく、抱えられて出てきました。NASAの宇宙飛行士は、運動を1日2時間半強制的に自転車こぎ等をやっています。そうすると自分で歩けます。その差がすごく大きいので、国際宇宙ステーションのメンバーのうち、アメリカ、日本、ヨーロッパの宇宙飛行士は、必ず1日に2時間ないし2時間半運動をすることをメニューにしています。そのため、若田さんも野口さんもアメリカの宇宙飛行士も必ず運動しています。それでも、NASAの宇宙飛行士が帰ってきて、記者会見の壇上に立とうとしたら、よろけて倒れてしまったということがありました。運動をしないでかつ長く宇宙に滞在すると、足腰が完全に弱ります。運動は絶対にやることと、リハビリは早くやった方がよいです。筋肉や骨がすかすかになってくるので、そこにサプリメントの錠剤などで補ってあげないと、非常に体が弱くなり戻るのに更に半年くらいかかるということになります。若田さんは、実は帰ってきてからリハビリが45日必要だったのですが、彼は帰ってきたときに既に元気でした。45日間のリハビリが要らない状態でしたので、本人はイライラしていて、早く外に出たいと言っていました。彼の場合は、サプリメントを飲んで運動をこまめにし体調が非常によかったので、今後もこのメニューを取り入れていこうという方向になるかと思います。

あの鉄人ぶりを見てるとイライラする若田さんというのが想像できないw ロシアは今でもトレーニングをきっちりとメニューに取り入れてないのでしょうか?